イベント情報
人間の活動によって、約100万種の生物が絶滅するおそれがあると国連が報告するなど、「生物多様性」は危機的な状況にあります。地球上の生物種の半数以上が生息する熱帯林は依然として減少を続けています。こうした中、2022年12月にカナダのモントリオールで開催された生物多様性条約締約国会議(COP15)では、ポスト「愛知目標」となる「昆明・モントリオール2030年目標」が採択されました。
2030年までに陸と海の30%以上を保全する「30 by 30目標」、自然の損失を止めてプラスに転じる「ネイチャーポジティブ」の達成を目指すなど、野心的と言われる目標が掲げられた一方で、こうした目標達成のために先住民や地域住民の権利が損なわれたり、多国籍企業によって自然資本が私有化されてしまうのではないかといった懸念の声も聞かれています。
今回、COP15で何が決まったのか、NGO・市民組織・先住民グループなどがどのような懸念を示しているのか、今後私たちは何に気をつけ、どのように行動することが必要なのかを、実際にCOP15に参加されたゲストを2人お招きして、環境NGOと先住民グループの側面からお話しを伺います!
◇日 時:2023年2月25日(土)14:30ー17:00
*終了後、17:30頃から参加者有志の懇親会兼展覧会のイラスト作者エマさんトーク&ワークショップ「生物多様性保全に向けた魅力ある広報について」を開催します。ご関心ある方はぜひご参加ください!
◇場 所:ルマ・ボルネオ(大阪府都島区都島本通3-8-10。大阪メトロ谷町線都島駅、JR桜宮駅近く)及び、オンライン(zoom)にて。ハイブリッドで開催します。
◇参加費:無料
◇定 員:会場15人、オンライン100人(申込先着順)
◇申し込み:こちらのフォームにご入力お願いしますhttps://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfFt1vhzcMHVc__E4yiJMirvrJp8lCVte2u1VM8LjHs7Dmo_g/viewform
(入力できない方は contact-hutan@hutangroup.org まで)
◇講師プロフィール
安部真理子さん(ラムサール・ネットワーク日本理事)
日本自然保護協会保護・教育部主任。奄美や沖縄をはじめとする日本の海の問題全般を担当している。社会人を経験後に琉球大学博士課程にてアザミサンゴの多様性に関する研究で博士号(理学)を取得。1997年に日本国内でのリーフチェック立ち上げに関わり、以来コーディネーターをつとめている。沖縄リーフチェック研究会会長、沖縄県サンゴ礁保全推進協議会理事。オーストラリア・ジェームズクック大学大学院にて理学修士号取得(海洋生物学専攻)
三石朱美さん(一般社団法人JELFー日本環境法律家連盟ー事務局)
名古屋在住。全国各地の環境訴訟に取り組む弁護士のネットワーク団体、JELFの事務局として活動し、2020年まで続いた米国連邦裁判所での沖縄ジュゴン訴訟にも詳しい。2010年の生物多様性条約COP10をきっかけに、世界中の先住民族や地域コミュニティの代表者との関係を深めている。
◆ウータン35周年記念「生きものイラスト展覧会」のご案内
ウータンでは、「熱帯林とつながるアクションを生み出す」ことを新たなパーパスとして打ち出しました。「海中やジャングルで実際に見た世界を描いています。作品を通じて、生きものの魅力を発信し、野生動物保護に繋げたい。絵本を出版することが目標!」(instagramより)というエマさんの作品を観ながら、楽しく熱帯林とつながり、美しい自然に想いを馳せましょう!
◇日 時:2023年2月25日(土)13:00ー14:30、2月26日(日)10:00ー19:00
*展覧会は申込不要です。お好きな時間にご来場ください。
*ご来場の方には、ボルネオ島の仲間が作った希少種リベリカ産のオーガニックコーヒー(コーヒーが飲めない方は別のオーガニックドリンク)を自家焙煎してお出しします。
(2月25日(土)17:30頃から学習会の懇親会兼エマさんトーク&ワークショップ「生物多様性保全に向けた魅力ある広報について」を開催します。トークのみ参加、オンライン参加可。トーク&懇親会の申し込みは、https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfFt1vhzcMHVc__E4yiJMirvrJp8lCVte2u1VM8LjHs7Dmo_g/viewform )
◇場 所:ルマ・ボルネオ(大阪府都島区都島本通3-8-10。大阪メトロ谷町線都島駅、JR桜宮駅近く)
【エマさん自己紹介】
1991年新潟生まれ。新潟の田園地帯に生まれ育ったこともあり、子供のころから動植物に興味関心がありました。大学と大学院では海洋生物学を専攻し、ニザダイとウナギの研究をしていました。熱帯雨林にとても興味があり、南米アマゾンや、東南アジアの熱帯雨林を訪れました。また、ダイビングインストラクターの資格を持ち、国内外で2000本以上潜り様々な海中の世界を見てきました。これらの経験から熱帯雨林や海中で感じた自然の美しさや、生命の躍動感を表現したく、絵の制作をしています。より多くの方に、絵を通じて自然環境や野生動物の魅力を感じて頂き、興味関心をもっていただきたいという思いです。
【展示会に向けてエマさんからのメッセージ】
今回はこのような貴重な機会を頂きまして、ありがとうございます。私は絵本を通じて、小さなお子様から大人まで、より多くの方に熱帯雨林で起こっている環境問題を知っていただきたいという思いで絵本制作に取り組んでいます。私はボルネオ島をはじめとする東南アジアの島々にこれまで幾度と訪れています。そこでは様々な環境問題があり、野生動物がその犠牲になっている様を目の当たりにしてきました。これは、あってはならない犠牲です。日本にいるとその様子を知ることはなかなか難しいです。そこで、身近にある絵本を通じて、一人でも多くの方に少しでも環境問題に関心を持っていただき、「人間の生活と野生動物の関係性」をイメージしていただくきっかけになれれば幸いです。より多くの方に、正しい情報をお伝えするために、皆様のお力をお貸しください。ご意見や改善点など、ご遠慮なくご指摘いただけますと嬉しいです。よろしくお願いします。
▷エマさん作品一覧 → https://www.instagram.com/uzura.chan/
▷エマさんイラストグッズ販売→ https://oseanart.thebase.in/
◇主 催:ウータン・森と生活を考える会
ウータンは、「わたしたちの森を壊さないで!」というボルネオ島の先住民の声を受けて活動を始め、今年設立35周年を迎えます。日本国内では、熱帯材使用削減を求める自治体キャンペーン、パーム油発電事業の見直しを求めるキャンペーンなどで一定の成果をあげました。また、インドネシアでは、地域住民/ローカルNGOとの森林再生やエコツアーを行ってきました。
*地球環境基金の助成により開催します
団体名称 | ウータン・森と生活を考える会 |
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連絡先 |
〒530-0015
大阪府大阪市北区中崎西1丁目6-36-308 |
ホームページ | http://hutangroup.org/ |