団体のお知らせ
プロジェクト本文
▼自己紹介
一般財団法人JASPECは、車椅子や介護用ベッドなど「福祉用具」と呼ばれる製品を対象とした製品試験所です。
団塊の世代が後期高齢者となる時代背景により、需要増を見込んで様々な製品が開発・流通しています。
「福祉用具」は身体にハンデがある方が使用する製品故、特に安全に作られているのかというと、そうとは限りません。使用する方の身体状況に合わせて製造される「一品物」は確かにありますが、大量に流通しているモノは他の消費財同様「工業製品」として製造されています。このため、JIS規格などの安全基準があり、その基準に適合することが求められます。しかし、残念ながら現時点では規格・基準への適合は製造事業者の任意であり、義務付けられていません。もちろん、安全性を重視する製造事業者の製造製品には、その証であるJISマークなどの表示があります。福祉用具分野において、そのマークを表示するための製品試験実施は、JASPECが担っています。
▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ
現在の組織形態:一般財団法人は製品試験実施という性格上、中立・公正な試験結果を提供するために選択しました。しかし、その選択は民間金融機関の融資対象外となり、運営費用に窮する現状に陥っています。一般財団法人というと、裕福な篤志家が資金を出し運営しているというイメージがあるかもしれません。しかし、JASPECの実態は「福祉用具利用者に安全な製品を安心して使用してもらいたい」という思いを持った設立者の僅かな個人資産が元手となっています。製品試験の実施という事業遂行によって、運営費を賄えると考えていましたが経営状況は悪化し、事業の継続が困難な状態になってきています。このままでは、福祉用具の安全性を担う機関がなくなってしまいます。
▼プロジェクトの内容
国が公的に認める製品試験所制度である「JNLA登録試験試験所制度(産業標準化法に基づく登録試験所制度)における手動車椅子の機能、強度等試験区分の試験所として登録していましたが、財政基盤脆弱化のため2024年7月31日付けでその継続申請を取りやめました。しかし、現在も登録試験所当時と変わらず、ISO IEC17025に準拠した試験品質管理手法による製品試験を実施しています。
本プロジェクトは、本格的な高齢社会を支える福祉用具サービスの根幹である「製品安全性」確認機能を担う組織の継続に支援いただくものです。
なお、本プロジェクトの主体である財団の財務状況等から支援募集中に他団体との合併や、実施完了直後の継続不可などの具体的な可能性があります。
▼プロジェクトの展望・ビジョン
高齢化に伴う身体機能の衰えを補うための最新技術が開発されています。そうした技術を活用した「福祉用具」が進化しています。しかし、所詮は「機械、道具」です。その強度や耐久性には限界があります。限界値を考慮した製品規格は存在していますが、規格への適合は製品供給者の義務ではありません。製品選択の指標に「製品安全性」を優先しないと使用者特性により事故の被害は大きなものになります。まず、製品に起因する事故を予防することが大事です。その機能を担う組織の存続は、団塊世代が後期高齢者となる今後に必要不可欠です。
詳細はこちら
団体名称 | 一般財団法人JASPEC |
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連絡先 |
〒650-0047
兵庫県神戸市中央区港島南町7-1-5 電話番号078-306-0556 |
ホームページ | https://jaspec.jp/ |