詳細資料_東日本大震災被災者招へい事業
ひょうごボランタリープラザは、日本イーライリリー株式会社の協力を得て、1月16日から17日にかけて、東日本大震災被災者招へい事業2019を実施しました。 阪神・淡路大震災から24年を迎えた神戸に、宮城県名取市閖上の被災者の方々11名と、現地で支援している尚絅学院大学の学生・卒業生2名及び名取市サポートセンターどっと.なとりの職員2名を招き、震災の犠牲者を悼むとともに、復興について共に学ぶ機会を設け、交流を深めました。
1月16日には、なぎさ地域福祉センター(神戸市灘区)にて、なぎさふれあいのまちづくり協議会の方々とHAT神戸なぎさ地区及び名取市閖上の復興について意見交換を実施しました。 東日本大震災の発生からまもなく8年を迎えようとしている現在、名取市閖上は復興住宅のコミュニティ形成の課題に直面しています。意見交換では、なぎさふれあいのまちづくり協議会が取り組んできたこと、名取市閖上の住民の方々が取り組んでいることについて話し合いました。
意見交換では、閖上地区では「仮設住宅で過ごした年月が長いため、仮設住宅ごとのコミュニティが強く残り、復興公営住宅での新しいコミュニティが形成しづらい」等の課題が、また、なぎさ地区、閖上地区の共通の課題としては、復興公営住宅での「イベント参加者の固定化」「入居者の高齢化」が挙がりました。
閖上中央第二団地住民有志の会 代表 長沼 俊幸さんは、「震災から24年が経ってもまちづくりに終わりがないことがわかった。これからも神戸とつながりを持って、互いに話し合っていきたい」と語り、なぎさ地区、閖上地区の住民が復興について双方の支えあいを誓いました(写真1)。
夜には、宮城からのみなさんと兵庫のNPOや兵庫県民ボランティア等、多様な被災者支援関係者が一堂に会し、近況報告を行うなど賑やかな雰囲気のなかで宮城と兵庫の絆を深めました(写真2)。これまで交流のあるシンガーソングライターの堀内圭三さんによる閖上の住民の方に向けて作詞作曲された曲等の演奏や参加者と一緒に歌うなど、歌にのせて復興を祈念しました。
1月17日には、三宮東遊園地で行われた「阪神・淡路大震災1.17のつどい」(写真3)、HAT神戸で行われた「ひょうご安全の日 1.17のつどい」(写真4)に参加し、阪神・淡路大震災の犠牲者を悼みました。また、神戸・心絆の協力を得て、竹灯籠で3.11の文字を描き、神戸の地から東日本大震災の犠牲者を悼み、復興を祈りました(写真5)。
2日間という短い時間でしたが、宮城県名取市閖上の被災者の方々、兵庫県内からの参加者それぞれが震災について考え、互いに励まし、励まされ、復興や防災・減災への気持ちを一層強くした有意義な2日間となりました。
日 程 | 時 間 | 発 着 | 場所等 | 備 考 |
1日目 1月16日(水) |
10:25 11:55 13:30 13:50 14:00 18:30
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出発 到着 出発 到着
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仙台空港 神戸空港 神戸空港(バス移動) HAT神戸(なぎさ地域福祉センター) HAT神戸なぎさ地区及び名取市閖上の復興について意見交換 兵庫の被災者支援関係者等との交流会(東天紅)
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宿泊 |
2日目 1月17日(木) |
5:46 10:30 11:50 14:46
17:35 18:55 |
到着
出発 到着 |
阪神・淡路大震災1.17のつどい(三宮東遊園地) 人と防災未来センター、HAT神戸の見学 ひょうご安全の日1.17のつどい(HAT神戸) 東日本大震災追悼行事(HAT神戸) 「3.11」の竹灯籠を囲み追悼 神戸空港 仙台空港 |
解散 |
主催:ひょうごボランタリープラザ / 協賛:日本イーライリリー株式会社