ひょうご・東日本大震災被災地「絆」ボランティア活動支援
ひょうごボランタリープラザは、日本イーライリリー株式会社の協力を得て、1月16日から17日にかけて、東日本大震災被災者招へい事業2020を実施しました。 阪神・淡路大震災から25年を迎えた神戸に、宮城県名取市閖上の被災者の方々10名と、現地で支援している尚絅学院大学の学生3名及び名取市サポートセンターどっと.なとりの職員3名に加え、名取市立閖上小中学校の児童生徒会長、副会長、引率の先生3名を招き、震災の犠牲者を悼むとともに、震災体験の共有を行い、今後の復興について共に学び、考える機会を設け、交流を深めました。
1月16日には、まず、震災の記憶を風化させないための震災遺構として阪神・淡路大震災の教訓を末永く後世に伝えるための北淡震災記念公園、野島断層保存館を訪れ、震災体験者で、当時旧北淡町役場に勤めていた廣岡さんの自らの体験談をもとにした当時の様子、地域のコミュニティ-の大切さなどを拝聴し、その後、地表に現れた地震断層のずれをありのままに保存されている状況を見学、又揺れを再現する装置で「震度7」を体験しました(写真1、写真2)。
次に、大震災で、壊滅的な被害を受けた新長田地区において、依然として街の賑わいの回復が遅れていた新長田南地区に、兵庫県と神戸市が連携・協調して、それぞれの各機関を移転することで、街の活性化を図る目的で建設された「新長田合同庁舎」を訪れ、1階に入居している兵庫県立生活創造センタ-所長より、施設の説明を受け、「まちとつながる庁舎」、「環境に配慮した庁舎」を実感していただくとともに、街の復興状況を見ていただきました(写真3)。
東日本大震災の発生からまもなく9年を迎えようとしている現在、閖上中央町内会長 長沼 俊幸さんは、「震災から25年が経ってもまちづくりに終わりがないことがわかった。これからも神戸とつながりを持って、復興に努めていきたい。」と、まちづくりに対する想いを新たにされました。
夜には、宮城からのみなさんと兵庫のNPOや兵庫県民ボランティア等、多様な被災者支援関係者が一堂に会し、近況報告を行うなど賑やかな雰囲気のなかで宮城と兵庫の絆を深めました(写真4)。
1月17日には、三宮東遊園地で行われた「阪神・淡路大震災1.17のつどい」、HAT神戸で行われた「ひょうご安全の日 1.17のつどい」(写真5)に参加し、阪神・淡路大震災の犠牲者を悼みました。また、神戸・心絆の協力を得て、竹灯籠で「こうべ1.17 絆 トウホク3.11」の文字を描き、神戸の地から東日本大震災の犠牲者を悼み、復興を祈りました(写真6)。
名取市立閖上小中学校児童生徒会長 高玉 そらさんは、「当時の状況、街のコミュニティの大切さなどがよく分かった。神戸で学んだことを学校で伝えていきたい。また、今回の参加は学ぶことが多く、有意義で、できれば後輩にも体験して欲しい。」と話しました。
2日間という短い時間でしたが、宮城県名取市閖上の被災者の方々、兵庫県内からの参加者それぞれが震災について考え、互いに励まし、励まされ、復興や防災・減災への気持ちを一層強くした有意義な2日間となりました。
【 行程概要 】
日 程 | 時 間 | 発 着 | 場所等 | 備 考 |
1日目 1月16日(木) |
10:25 11:55 12:25 14:25 16:25 18:30 |
出発 到着 出発 到着 到着
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仙台空港 神戸空港 神戸空港(バス移動) 北淡震災記念公園・野島断層保存館 兵庫県・神戸市「新長田合同庁舎」 兵庫の被災者支援関係者等との交流会(東天紅) |
宿泊 |
2日目 1月17日(金) |
5:46 10:30 11:45 14:46
17:35 18:55 |
到着
出発 到着 |
阪神・淡路大震災1.17のつどい(三宮東遊園地) 人と防災未来センター、HAT神戸の見学 ひょうご安全の日1.17のつどい(HAT神戸) 東日本大震災追悼行事(HAT神戸) 「3.11」の竹灯籠を囲み追悼 神戸空港 仙台空港 |
解散 |
主催:ひょうごボランタリープラザ / 協賛:日本イーライリリー株式会社